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『まちは、開かれている。』 大里×わたせせいぞう 一目で、ここだと、わかった。 この町こそ、僕らの町だ。 海峡の町なのだ。 眼前を大中小。国籍もさまざまな船が。一日700隻も行き交う。時折の汽笛。 鉄道の町なのだ。 茶銀白。旅客貨物上下500本の列車が。走る停まる。キラキラとガラスの駅舎。 ビールの町だった。 大正2年に建てられた煉瓦の工場倉庫。ホップの芳香がたちこめていた。 歴史の町なのだった。 往還。参勤交代。馬と駕籠。宿場は賑わった。 対岸のタワー。海を渡る1068mの関門橋。 夏の夜を、13,000発の花火が彩る。 懐に小さな漁港、その守り神。背後には戸上山企救山塊。風の通り道。 遠く煙突に日が沈む。 ルート199は眠らない。 このまちは、開かれている。 東へ西へ。7つの海遥かな山へ。本州へ大陸へ。朝昼夜4つの季節へ。 過去へ古の物語へ。やがて未来へ。 ついに、僕らへ。 北九州市門司区大里。 22.1haに1200人が、降り立つことになる。 旅人は新しい住人となって、まちを興すのだ。 戸建て、中高層住宅、商業&文化施設(もちろん、煉瓦建物は再利用される)。 すなわち、緑溢れる町角、個性的な家並み、楽しい歩道、海公園、洗練された店舗、 地産マーケット、美味レストラン、ビアミュージアム、幸せの鐘?…。 2004年春。 こうして、僕らのハッピィエンドは、はじまった。 |